最初に決めるのは「使う金額」ではなく「取り分ける金額」です。ボーナスは金額が大きいぶん、口座に入れたまま生活費と混ざると、いつの間にか消えてしまいがち。受け取ったらすぐ、貯蓄用・投資用・ご褒美用の3つに分けてしまうと、残りは安心して使えます。我が家では、振り込まれた日の夜に、その場で別口座へ移してしまうのを毎年のルールにしています。
家庭の状況で最適解は変わりますが、迷ったときの出発点として貯蓄5・投資3・ご褒美2を目安にすると、守りと楽しみのバランスが取りやすくなります。
| 用途 | 目安の割合 | 回す先の例 |
|---|---|---|
| 貯蓄 | 約50% | 生活防衛資金・近い将来の出費(教育費・帰省・家電の買い替え) |
| 投資 | 約30% | 新NISAのつみたて枠への増額・分散型の投資信託 |
| ご褒美 | 約20% | 家族旅行・外食・自分へのごほうび |
注:上表は一般的な目安です。住宅ローンや教育費の状況により最適な割合は変わります。
ポイントは、順番を守ること。先に貯蓄と投資を取り分け、最後に残った分をご褒美に使う——この順番さえ守れば、旅行や外食にしっかり使っても家計は崩れません。逆に「使ってから残りを貯める」順番だと、たいてい残りません。
まとまった額を一度に投じるのが不安なときは、新NISAのつみたて枠を使って、数か月に分けて買う方法があります。買う時期を分けると、高値づかみのリスクをならせるからです。ボーナス月だけ積立額を増やす「ボーナス設定」を使えるサービスもあります。
ただし、投資に回すのは5年以内に使う予定のないお金に限るのが基本です。来年の教育費や、近く使う予定のあるお金は、値動きのある投資ではなく貯蓄に置いておきます。金融庁も、長期・積立・分散を組み合わせることで価格変動の影響を抑えられると解説しています。ボーナスの投資分も、この考え方の延長で無理なく続けるのが安心です。参考:金融庁「新しいNISA」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/
先取りの順番を毎回手作業でやろうとすると、忙しい月についサボってしまいます。おすすめは、ボーナスが入る口座と、貯蓄用・投資用の口座を分けておき、振り込まれたら決まった額を自動または即日で移す仕組みにしてしまうこと。新NISAのつみたて設定も、一度組んでおけば毎月自動で買い付けが続きます。意思の力に頼らず、仕組みで先取りするのが、共働きでも子育て中でも家計を守り続けるコツです。我が家も、貯蓄口座への自動振替を設定してからは、ボーナスが「気づいたら消えている」ことがなくなりました。
子育て中は、つい自分たちのご褒美を後回しにしがちです。でも、貯蓄と投資を先に取り分けたあとのご褒美は、家計にとって必要な「続けるための燃料」でもあります。我が家は毎年、ボーナスの2割を「夏の家族の思い出」に充てると決めていて、旅行でも、少し良い外食でもかまわない、家族の満足度がいちばん高いことに使います。がまんばかりだと、節約も投資も長続きしないからです。
公開日:2026年7月18日/最終更新:2026年7月18日 文:ちひろ
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